【私の開業ストーリー③】働く人がキラキラと自分の力を発揮する世界を目指して
全4回の内、3回目です。最後までぜひご覧ください。(前回はこちらから)
3.合格後、社労士を活かして就職したいが、うまくいかず
何とか足切り部分の点数が例年より下がったこともあり、無事に合格できた私でしたが、その後は、臨時職員を2年で退職し、資格を活かした仕事に就きたいと転職を開始しました。
社労士事務所か企業の人事が良いと考えていましたが、なかなか世間は甘くはありませんでした。
東京など都会であれば、社労士事務所も選べるくらい多くありますが、地方の社労士事務所と言えばほんの一握りです。
しかも、資格があるだけの未経験者はどこも雇ってくれません。
県内でなく隣県の求人にも応募して、採用面接に出かけていくのですが、鼻で笑われて実務の質問にも答えられず、何しに来たんですかと言わんばかりの態度の面接官に会った時には本当に悔しくて、悔しくて、遠方まで交通費を掛けてきたのにものすごくみじめな気持ちになりました。
そうやって、あれこれと転職活動をしている内に次の就職先は決まったのですが、そこも働いてみると離職率が高い職場で、長く勤められる環境ではなかったため1年で退職し、また転職をしました。
次の転職先では、また転機がありました。
4.働き始めた企業で出会った尊敬できる上司と「働く」ことのワクワク感
次の転職先では、最初は総務事務として採用されたのですが、最初の3年は総務事務、後の2年は人事として働かせてもらいました。
結婚をして夫の転勤についていく為に退職するまでは、まさに「働く」というのを楽しんでいました。
自分の仕事に真正面に向き合って取り組んだことや、その時出会った上司が目的意識を持って仕事に取り組むことや高い視座で物事を考えることを教えてくれました。
おかげで、自分の中でやっと「働く」ということのワクワク感を感じながら、一生懸命、自分なりの考えで仕事をすることができましたし、自分の働きによって会社に貢献できていることも実感できました。
この時初めて感じた「働く」ワクワク感というものは、今も私の中に残っていて、私の仕事への信念にもつながっています。
5.結婚後に引っ越した他県で、社労士事務所へ就職
結婚で前職はやめることとなったのですが、引っ越した先の沖縄県で、縁があった社労士事務所に就職しました。
ここでは3年弱、夫の次の転勤までの間お世話になりました。
ここでは、念願の社労士事務所で働くことができ、勤務社労士として所長と顧問先支援をしていく中で、離島まで相談支援に行ったことが本当に良い思い出、良い経験でした。
同僚の皆さんもよい人ばかりで、色々意見を交わしながら、顧問先のお客様をご支援する為に奮闘していました。
前職で「働く」ワクワク感という情熱のようなものを実感していたので、社労士事務所でも自分なりの想いを持ちながら、お客様へ相談支援や手続き支援を行っていました。
社労士事務所で働くとどのような仕事をするのか、実務を通して経験できたことは本当に有意義な事でした。採用をしてくれ、良い出会いをもたらしてくれた所長に本当に感謝しています。
その後も夫の転勤で2か所他県へ引っ越すのですが、社労士事務所勤務と一般企業の人事統括の仕事を通して、ますます社労士業に対して、自分なりの経験を重ねていきました。
ここまでお読みいただきありがとうございます。
次回で最終回です(4/4)